【ストーリー】ヴィリヨのセミさんレスキュー

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9月になりましたが

まだまだ暑い日が続いています。

ヴィリヨはママと公園にやってきました。

ミーン・・ミンミンミン・・・・

ミーンミンミンミン・・・

あちらこちらから、セミの鳴き声が聞こえてきます。

トゥーリ
セミがいっぱいいるね。
ヴィリヨ
ママ、セミみよ!

 

ヴィリヨは、木を見上げながら歩きはじめました。

すると・・・

 

 

ジジジジジ・・・

足元で何かが動きました。

ヴィリヨ
わ!

ジジジジ・・ジジ・・

それは、地面の上で羽をばたつかせていたセミでした。

 

セミは、時々バタバタと動くのに

ちっとも飛ぼうとしません。

 

 

ヴィリヨは、セミを覗き込んで言いました。

ヴィリヨ
セミさん

どしたの?

 

セミはじぃっとしています。

トゥーリ
もう夏が終わりだから

元気がないのかもしれないね。

ママがそう言いました。

ヴィリヨ
え!!

たいへん!

 

 

ヴィリヨは、セミさんを拾い木に乗せてあげました。

ヴィリヨ
レスキューするね!

 

公園の中を歩き回って探すと

他にも、地面にいるセミがいました。

ヴィリヨ
レスキュー!レスキュー!

 

どのセミも、やっぱり元気がなさそうです。

ヴィリヨ
レスキュー!レスキュー!

 

そういってヴィリヨは、次々とセミを木に運んであげました。

 

 

セミは、木の上も地面の上もどちらも好きかもしれません。

土に触りたくて、地面の上に降りてきたのかもしれません。

でも誰かに踏まれてしまいそうで、ヴィリヨは心配だったのです。

ヴィリヨ
セミさん

げんきになればいいな・・。

 

 

その日の夜、ヴィリヨは夢をみました。

ミーン、ミンミン・・

ジジジジジジジ・・・

ヴィリヨ
わぁ!

セミさん!!

 

沢山のセミが木にとまって、元気に鳴いている夢でした。

ヴィリヨ
元気になったのね!

 

ヴィリヨは嬉しくて走り回りました。

昼間レスキューしたセミさんが、元気になったのだと思いました。

 

 

すると

パタパタ・・・ジジジジジジ・・!!

セミ達がいっせいに、木から飛び立ったではありませんか。

ミンミンミン・・・ジジジジ・・・

 

セミ達は、空高く

高く、高く舞い上がりました。

 

ヴィリヨ
そんなに高く?!

 

ヴィリヨは驚いて、ただぼうぜんと見上げています。

セミはだんだんと遠く、小さくなっていきます。

 

すると、どこからか

「ありがとう・・・」

ヴィリヨに、そんな声が聞こえてきました。

 

 

 

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