【ストーリー】お返事するのとしないのと

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ある日、トゥーリママは子どもたちを呼びました。

トゥーリ
ツッキー!

ヴィリー!

ツーリッキ
はーい!!

 

ヴィリヨ
・・・。

 

「はーい!」とすぐに返事をしたのは、ツーリッキ。

とても元気な声です。

ところが、ヴィリヨの声は聞こえません。

 

トゥーリ
 ヴィリー!ヴィリヨー??

 

またトゥーリママが呼んでみますが・・・。

 

ヴィリヨ
・・・。

 

どうやら、ヴィリヨはおもちゃに夢中になっているようです。

 

ばぁば様
 ほほほほ。
ヴィリヨ、お母さんが呼んでいるよ。

 

それを見ていたばぁば様が、ヴィリヨに声をかけました。

 

ヴィリヨ
ん?

はーい?

 

ばぁば様
 ほほほほ。

 

ヴィリヨのとぼけたお返事に、ばぁば様は笑っています。

ツーリッキ
ヴィリヨ、名前を呼ばれたら、ちゃんとお返事するのよ?

 

 

お姉ちゃんのツーリッキは、優しく弟に教えます。

トゥーリ
そうだね。

名前を呼ばれてお返事をするのは、

あいさつの一番はじめのマナーかな。

 

トゥーリママはそう言いました。

 

ヴィリヨ
???

 

ヴィリヨは不思議そうな顔をして、首を傾げています。

ばぁば様
マナーというのは、

相手のことを考えて動くことだよ。

 

トゥーリ
そうそう。

みんな1人で生きているわけじゃないよね。

いろーんな人が世界にはいる。

考えてみて?

 

だから、みんなで暮らすなら気持ち良く暮らしたいと思わない?

 

トゥーリママはふたりにたずねました。

ツーリッキ
そうだね、良い気持ちの方が私は良いなー!

 

ヴィリヨ
ヴィリも!!

ふたりは元気にこたえました。

 

トゥーリ

いろんな多くの人に毎日助けてもらっているし

たくさんの人のおかげで今の暮らしができるんだよ。

そういう感謝の気持ちも一緒にね。

 

すると、ばぁば様がこんなことを教えてくれました。

 

ばぁば様
私のお父さんはね。

あまり話さない人だったの。

だから、「おはようございます」と言っても

「行ってきます」と言っても、何も返事がなかったのよ。

 

ヴィリヨ
あらー・・。
ツーリッキ
えー・・・。

ばぁば様が小さいとき?

 

ばぁば様可哀想・・。

 

ふたりはしゅん・・・。

ばぁば様
そうだね。

子どものばぁば様はすこし悲しかったかな。ほほほほ。

 

ツーリッキ
挨拶はすると嬉しいけど、しないと悲しいね・・。

 

でも大丈夫だよ!

ばぁば様!

私とヴィリーは、ちゃんとお返事も挨拶もするよ!

それなら嬉しいでしょ?

 

ヴィリー、もう忘れちゃダメだよ?

 

ヴィリヨ
うんうん!

 

どうやら、ふたりは

またひとつ大切なことを学んだようです。

 

 

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