今回の読書記録の一冊はこちら。
”子どもがふりむく子育てのスーパーテク43”
20年以上にわたる保育士生活の中から編み出され、
すべて実証された「子育てのコツ」が集結!
「しつけ」「ふれあい」「日常生活」「集団保育」と
それぞれのシーンにおいて、よくある悩み事の解決法や
楽しめる工夫などが紹介されています。
本のまとめ
著者が自らの子育て体験を通じて編み出された
子育てのテクニックがまとめられています。
カテゴリー・しつけの悩みを解消するスーパーテク
・もっともっと子供と楽しく触れ合えるスーパーテク
・親も得する日常生活で使える育児のスーパーテク
・保育園や幼稚園の先生方が大助かりするスーパーテク
対象年齢はコミュニケーションが
取れるようになった頃の赤ちゃんから
入学前の子です。
・子ども叱り方について。5Wが入った叱り方が多く、これらは具体的な指導的な言葉が入っていない。具体的な指示がないと伝わるのは感情だけ。こうして欲しいと具体的に言えばいい。
・靴を揃える習慣をつけるには、その都度叱っていてはなかなか定着しない。褒めていけば比較的すぐに揃えようとする。しない時に叱らず、したときに褒める。
・道路に出たら止まりましょうと言う。
・大人側の一方的な突然の「はい、おしまい」は子供の気持ちや都合を一切考えないもの。「じゃあ、あと1分だけね」と言う。
・子供に指示を出すときは子供が理解しやすいように具体的に言うようにする。
・子供は繰り返し言葉が大好き。日々の関わりの中に添えてみる。
・作った作品などは壁に飾ったり綴ったりしておく。子供の励みにもなる。
・子供は自分のたわいもない質問に、親が答えてくれることで自分が親に受け入れてられていることを確認したい。
・子供は周りから見て失敗しているようには思えなくても自分では失敗したと思い込んでいることがよくある。そんな子供の気持ちを解して受け入れたり認めてあげる言葉をかけたりしよう。
・壁掛時計に子供が興味を持つアレンジをする。時計に目をやる機会が増え、時計の針に関心が行き、時間がわかるようになるきっかけになることもある。
・子供はどこかへ行かせる時は「待っててあげるから」と言う言葉を付け加えると不安感が和らぐ。
子どもがやめてほしい行動をした時に、
ついつい感情的になってしまうこともありますよね。
そんな時は確かに「何してるの!」「どうしてできないの!」
などと言うより、やってほしいことを具体的に伝える方が
効果的なのかもしれません。
習慣やしつけも
出来ない時に声をかけるのではなく
出来た時に声をかけてあげる方が
本人のやる気もアップする気がします。
「短所を改善するよりも
長所を伸ばす方が良い。」と
自己啓発系の本で見たことがあります。
何かの行動をした時に、その心理にも
気を配ってあげれたら、お互いにもっと
スムーズに心を通わせることができるのかな。
繰り返し言葉や壁時計の装飾などは
いかに関わりや日常を楽しめるかということを
考えさせられるヒントになりました。
時計もいずれ学校で習うし、勉強することですが
普段の生活の中に数字や時間があると
飲み込みにも差が出てくるはずです。
「笑いと笑顔がキーワード」という著者の考えを
少しづつでも真似てみたいですね。
他にも、遊びや収納の工夫。
集団保育の先生の立場で役に立つテクニックなども紹介されています。
著者について
原坂一郎(はらさかいちろう)
1956年神戸に生まれる。
神戸市に於ける23年間に渡る6箇所の保育所勤務を経て、
2004年4月、こどもコンサルタントとなり、
笑いと笑顔をキーワードに、子どもおよび子育てに関するさまざまな研究・執筆・講演を全国で展開。