「立体的に見える絵画」や「2種類の絵が見えてくる絵画」など
「トリックアート」または「だまし絵」などと呼ばれている作品があります。
≪トリックアート≫
視覚における錯覚を利用した作品。
実物の窓や扉があるように描かれた壁画、実際にはありえない立体を描いた絵画など。
参照:コトバンク
「トリックアート」という言葉、実は造語で辞書にはのっていないそうです。
その起源は古代ギリシャにさかのぼり、トロンプ・ルイユ(フランス語で目を騙すの意味)と
呼ばれていたものになるのだとか。
これらには「遠近法」「陰影法」などの技術や
アイデアが付加されて出来上がっています。
ここで、可愛らしい作品を一つご紹介!
何に見えたでしょうか?
外から帰ってきた家族が、ドアを開けてビックリ!!
大きなガイコツ?!?!
・・・よく見ると、大きな袋を抱えたサンタさん?なのか
留守番をしていた家族なのか?
どろぼうなのか?
家族は「袋を抱えた人」自体に驚いているのかもしれませんね。(笑)
本日紹介するのは、「ある生き物」が、おばけとして登場する絵本です。
だまし絵ではないけれど、おばけに見えてしまいます。
おばけだじょ
絵本紹介
丸くて大きな物体。
「目」かな?
なんだか恐そう~。
おばけだじょ
「おばけだじょ」???
あれ?!
やっぱり、おばけなの?
ドロンとした黒い人魂?のような物体。
どう見ても、おばけみたい・・・。
たべちゃうじょ
ギザギザの歯が、更に恐い?!
ばあっ!
わぁ~!!
食べられちゃう~・・・???
・・・あれ?
足が生えた???
なんだか、どこかで見たことのある姿・・・。
この後、自称「おばけ」君は、次々と姿が変わっていきます。
足が生え、手が生え、しっぽが無くなり・・・。
あれ?もしかして、あなたは「ケロケロ」と鳴く、あの方では・・・?
「おばけ」?!?!
の不安感、恐怖心から一転、「なぁ~んだ」お馴染みのアレだったのかぁ。
おばけに見えていた恐いものが、よく知っている生き物だったと分かって一安心。
タマゴからかえって、オタマジャクシが変身していたんだね。
・・・と、安心するのも束の間。
おばけを装っていた、カエルの背後に忍び寄る大きな黒い影。
わぁ!!
今度こそ本当に、おばけかも?!
そんな、ちょっぴりハラハラ、ドッキリ、わはは。の楽しい作品です。
いわゆる「おばけ」が出ずに、「おばけ」みたいな「生き物」ってオチが楽しい。
物語の中盤で
おばけを装ったカエルが、画面いっぱいに大きな口を開けて
襲い掛かってくるようなシーンは、特に見所です。
セリフの「ぐわああぁ」と言いながら
子ども達に、本を近づけてあげると
「きゃぁ~!!」と歓喜の声を出すことでしょう。
絵本データ
タイトル | おばけだじょ |
作者 | ツペラ ツペラ(tupera tupera) |
出版社 | 学研 |
サイズ | 27cm |
ページ数 | 24ページ |
発行日 | 2015年07月 |
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