ヴィリヨ君が寝てくれない~(/ヘ ̄、)グスン
ヴィリヨちゃん、どうしたの?
ほほほほ。
赤ちゃんが、なかなか寝てくれない時は
以前、子どもの成長のためのスキンシップで
子どもと、肌を通して関わることの、大切さを紹介致しました。
今回は、そんな肌と肌の触れ合いの、ちょっとした違いを
考えてみたいと思います。
「さする」
肌に触れる感覚として、「さする」というものもありますね。
「さする」は「なでる」よりも、痛みや不安感を鎮める効果が大きいそうです。
スウェーデンには、タクティールマッサージというものがあります。
これは1960年代に、未熟児ケアに関わっていた看護師達によって
生み出されたものです。
タクティールマッサージは、他のマッサージのような圧を加えず
軽くさすることで、マッサージを行います。
このマッサージを受けた高齢の患者は
安眠しやすい、痛みを訴える回数が少ない、服薬も少ない、社交的などの
効果があったとのことです。
眠い赤ちゃんに、安心してもらうには
しかし、眠たくて泣いている赤ちゃんには
さするよりも、他の方法の方が効果的かもしれません。
なぜなら、手を相手の身体に軽く触れて動かす(さする)と
自律神経の交感神経が、優位に働き、覚醒効果があるとされているからです。
逆に手を動かさずに、圧迫するような刺激を与えると副交感神経が優位に働きます。
これには抑制効果があるとされるので
夜泣きでぐずるような赤ちゃんには、さするよりもタオルなどで体をくるんで
やや圧迫してあげると、安心して眠れるようです。
体を伸ばしてあげないと、寝づらくないかな?と心配してしまいますが
せまいお腹の中に丸まっていたことを考えると、ギュッとされていた方が
安心するという意見もありますよね。
赤ちゃんが眠い時は、ギュッと抱きしめてあげて
不安で心が弱っている人に対しては、背中をさすってあげると良いですね。
軽くトントントン・・
他には、軽くたたく(タッピング)という方法もあります。
臨床発達心理士の山口創氏の研究では
この「タッピング」は、「なでる」「さする」「タッピング」の3種類の中で
一番不安感を低下させるデータが、確認できたとのことです。
不安感などを下げる効果は、さする人にもさすられる人にも同じようにみられます。
これは、さする人の体内でもオキシトシンが分泌されているからです。
ぎゅっと、抱きしめてみなさい。
トントントン・・・
オキシトシンの補足
「愛情ホルモン」とも呼ばれる「オキシトシン」は
皮膚をなでたり、マッサージをしたりすることで、脳から分泌されます。
オキシトシンの効果のひとつとして、学習や記憶を促す効果があるのをご存じですか?
家庭でよくふれられている子どもは、あまりふれられていない子どもと比べると
知能指数が高いという研究結果があるのです。
家庭でよくふれられている子どもは、自尊心も高いそうです。
自尊心は、自分の人格を大切にする感覚のこと。
この感覚があるかないかで、人生の充実感も大きく変わります。
子どもは、ママやパパとの触れ合いが大好きです。
きっと肌を通して、愛情や安心感を受け取っているのだと思います。
頭だけでは、うまく理解できないこと
理屈では通じないことも、世の中には色々あります。
愛情も、その中のひとつなのではないでしょうか。
肌の触れ合いは、人と人が関係を築くための原点です。
皮膚の感覚は幼少期からの体験で、研ぎ澄まされていくので
大切な子どもには、言葉だけではなく、目一杯、体も使って遊んであげて
抱きしめてあげて、「大好きだよ」ってことを、いつも伝えてあげたいですね。
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