コロナで一変した世界に対し成毛氏の視点からのアドバイスをまとめた一冊です。
2020年に一変した世界。そこで自由に遊び存分に稼いでサバイバルするために必要な視点を成毛氏が一挙公開。
世界情勢、マネーの動き、ビジネストレンドや人々の価値観の変化、延びる寿命と生き方について、趣味と仕事の関係、タダでは築けない人脈の作り方まで。
世界と社会を正しく読めればいい人生を送れる。超情報社会を勝ち抜くために、GAFA研究や英語学習よりも必要なものとは?
「転職相談は50-60代にしろ」「趣味を始めるならニッチを狙え」「京都に住むなら中京以外」等々、個人の生き方にも豊富なオリジナルアドバイス!
書籍紹介より
著者について
成毛眞(なるけ まこと)
1955年、北海道生まれ。
中央大学商学部卒業。
自動車部品メーカー、アスキーなどを経て、1986年、日本マイクロソフト入社。
1991年、同社代表取締役社長就任。
2000年に退社後、投資コンサルティング会社インスパイア設立。
2010年、書評サイト「HONZ」を開設、代表を務める。
元早稲田大学ビジネススクール客員教授
著者紹介より
ビジネス
コロナの影響でこれまでの常識が一変し、生き残りのために新たな対策が必要になった業界は多いことでしょう。
観光客に依存していた店よりは常連客を持っていた店の方が強いかもしれない。
本業だけでは苦しい状況なら副業も考えよう。3000時間かければものになると言います。
・地元の需要を取り込めている飲食店などは比較的早く回復するはずだ。
・多く小売がEC化するのは目に見えている。
・今後の経済を考えるにはミクロ視点が必要。
・東南アジアの不動産が爆上がりする可能性がある。
・3000時間かければ本業以外でも小銭を稼げる。
日本のリスク
今30代であればかなりの高確率で大規模な地震や火山に遭遇することになると言います。
そうなった時にリスクが少ないと思われる地域に住む選択をしておいた方が良いのかもしれません。
コロナが落ち着いたあとは海外に目を向けてみるのも一つの手。
・日本最大のリスクは天災リスク。
・避難所の数や質も充分ではないだろう。
・富士山の噴火で東京が止まれば世界も止まる。
・今回のコロナで大都市から地方都市への人口移動が起こる可能性はある。
・老後のお金の問題で介護格差が開く。
・アメリカと中国のなどの海外トレンドを観測するには海外サイトを見るのが手っ取り早い。
・もしも海外に出るならニュージーランドがオススメ。
・オーストラリアのパースもオススメ。
働き方
企業の採用基準も変わってきていることを知らなくてはなりません。
もし仕事が合わないというなら、転職もしてみましょう。やりたくないことには時間を使わないようにしていくと、やりたいことが残っていくのではないか。
・「好きなことだけする」ではなく「やらないことを決める」。
・転職は入社3年目が最初のタイミング。
・業界内移動は転職ではない。
・もし会社をやるなら20年続ける覚悟が必要だ。
・大半の会社は当社のビジネスプランであるプランAではなく、仕方なく途中で始めたプランBで成功している。
・人間もプラン Bで成長することが多い。
・2000年起こった変化を一言で言えば卒業した大学名よりも最初に入った会社名で選別されるようになったと言うこと。
情報社会
人脈はネットでも作ることができる。そういった繋がりを考えると自分自身もまともな発信をしていくべき。
そして情報を見分けるには知識と経験、人脈が必要。
・Facebookやノートに投稿するときは、まともな端をしている人だと認識してもらう必要がある。
・ある程度知的でありながら専門家ぶらない。そして批判ではなく基本的に褒めることしか書かない。
・情報型社会下でも最後は人間勝負。
遊び方・お金の使い方
厚労省が発表した平均余命の推移は年々上昇している。人生が長くなると遊びや趣味を持っていないと寂しい余生を送ることになるかもしれない。
子どもも同じで好きなことに巡り会うまでには様々なことを試させてあげると良いでしょう。
・人生が長くなるなら遊びや趣味は重要になる。
・遊びや趣味は仕事につながってもいいし繋がらなくても良い。
・投資がてらの趣味は世界的マーケットを考える。
・子供への習い事はあらゆることをやらせてみれば良い。
・将来的には企業は学歴ではなく地頭力で採用する方向へ進むだろう。
・次のGAFAを探すならSFを読め。
GAFA研究や英語学習より大切なこと
「日本及び日本人へ光明はないか」に対して意見。AIで消える仕事や人口減少が騒がれているが、その中でも生き抜くには結局「人」が勝負。海外にも視野を広げ、情報を取りに行くべき。
・アマゾンは短期の利益を考えず先行投資をしてきた。日本の高度経済成長期と同じ。
・スマホで日本語記事を読んでいるだけの人は取り残される。
・「おもしろい人」、あらゆるところからグローバルな情報を取りに行く姿勢が未来を開く。
・おすすめメディアはアルジャジーラ・イングリッシュ。
・日本人が英語が苦手な理由。「発音が苦手・恥ずかしい」「相手の話が理解できない」「語彙数が絶対的に足りない」。
・おすすめは「ビジュアルディクショナリー 英和大辞典」。
・時代は変わっても個人としてやるべき事は変わらない。
・良質の情報を効率的に入手するには誰をキュレーターとして崇めるかが勝負。
・テクノロジー、サイエンス、エコノミーなどの知識量の差が、生き延びることに直結する時代。
感想
コロナで生まれた変化は必ずしも負のことばかりではなく、幸福度をあげるような兆しもあらゆるところで見えてきていると言います。脅威に恐るばかりではなく、どんな時代であっても各々が能力を生かしていこうと思う世界になればと思います。
一冊で多くのテーマについて成毛さんの意見をまとめてあります。
アフターコロナの生存戦略 不安定な情勢でも自由に遊び存分に稼ぐための新コンセプト