アドラー心理学で「子どものやる気」を引き出す本 “本当に響く”ほめ方、叱り方、励まし方|読書記録・レビュー「おすすめ本紹介」

 

 

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アドラー博士は「子供が将来、幸せな人生を送れるようになるためには、共同体感覚が必要だ」と言っています。

「共同体感覚」とは人間は1人では生きていけないから、皆が協力しあって良い関係を作ろうと言う考え方のこと。

小学生位までに、この共同体感覚を子供の心に育てておく必要があるそうです。

共同体感覚の基礎になるものが、自分に対する信頼、いわゆる自信です。

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では、その自信は

どのように育ててあげれば良いのでしょうか。[/speech_bubble]

 

「アドラー心理学で”子どものやる気”を引き出す本 “本当に響く”ほめ方、叱り方、励まし方」では

子どもが大きく伸びるきっかけになる本として

3部構成に分かれています。

第1章 ”子どもの能力”を上手に引き出すために

第2章 「自分で考える力」はこうして生まれる!

第3章 子どもに自信をつける30の方法

 

[speech_bubble type=”[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”tal.JPG” name=”管理人”]紹介させていただきます!

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著者について

星 一郎

日本アドラー心理学会公認心理療法士。

1941年東京生まれ。東京学芸大学卒。

都立梅ヶ丘病院精神科心理主任技術員を経て、都立中部総合精神保健福祉センター勤務。

その後、財団法人精神医学研究所兼務研究員、日本アドラー心理学会評議員などを歴任し、現在、子育てボランティア団体「わいわいギルド」代表のほか、IP心理教育研究所所長を務める。

専門は個人カウンセリング、個人心理療法(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

 

アルフレッド・アドラー博士とは
1870年生まれ、オーストリアの精神科医、心理学者、社会理論家。ジークムント・フロイトおよびカール・グスタフ・ユングと並んで現代のパーソナリティ理論や心理療法を確立した1人。アドラー心理学という流派を創始し、1937年(67歳のとき)にその生涯に幕を閉じた。

 

 

 

子どもの自信

「子供が自分に自信を持てさえすれば、すべての問題が解決する。」著者:星 一郎

セルフエスティーム(自己尊敬。自分を好きになる。)という言葉が出てきます。

何を行うにしても、この気持ちが土台になるというわけです。

自分なら挑戦できる。自分ならやり遂げられる。

失敗してもまたできる。

自分の力を信じることができるからこそ、パワーがみなぎってきます。

その子どもの自信は、親の言葉や関わり方で育むことができるものです。

 

・あなたは他の誰とも違う、かけがえのない存在なのだ。と伝えてあげること。

 

・成功して名を成した人間も立派かもしれませんが、楽でない生計をやりくりしながらなんとか生きてる人間も、劣ることなく立派。

 

・自分が好きな人は、他人も好きになれる。

 

他人との比較や競争によってではなく、自分で自分の価値や順応性を認めて、世の中の役に立つ方向で力を尽くすことに意味がある。

 

・世の中が全て自分の思い通りにいったとしても、本当の自信がつくわけではない。

 

・何事も一生懸命に取り組むことができれば、自分に自信がつき、そして、自分を好きになれる。

 

・勇気づけとは、もともと子供の中にある力が何かの事情で十分に発揮されていない時、親が子供の状況を変えて、力を引き出してあげること。

 

・アドラー心理学では、他人との関係があって初めて自分を好きになることができると考える。

 

・人を信じ、好きになるためにはまず自分自身を好きになる努力が必要。

 

 

 

自分の意見・考え方をきちんと持てる子

褒め方一つとっても、子どもが伸びる褒め方、そうでない褒め方があります。

「褒められる」ために行動するような褒め方では、良くないということです。

自分が人のために何ができるか、どうやったら人を喜ばせられるか、

そう考えるような「褒め方」が望ましいということです。

 

第2章でも「自分に対する自信、自分が好きな子の理想的な行動」に触れており

反対のタイプの子と比較したケースがまとめられています。

例えば「人生を自分で選べる子、責任からいつも逃げる子」

「自分の意見をはっきり言える子、言えない子」など。

何か問題に直面した時に、自分の力で乗り越えようとするか。

自分の意見をきちんと持っているか。

良い例と良くない例がつづられています。

私たち親は、良かれと思ってやっていることが

子どもの選択肢や未来を狭めていないか、考えてみる必要がありそうです。

 

・困った問題を何とか解決しようと積極的に考えられる子供は自分が好きな子だといえます。

 

・その時々の結果にとらわれずに、やりたいことをやっていると言う事実を認めさせていくことで、子供に自信をつけさせてあげること。

 

・自分を好きであれば困った問題が起きたとしても、自分や他人を責める事はしません。

 

 



子どもに自信をつける方法

最後の章は、子どもの個性を探すこと、

親自身も自分に自信を持つこと、子どもに喜びを伝えることの大切さなどから

始まります。

欠点や注意の対処の仕方、気づかせた方が良いこと、

やめさせた方が良いことなどは視点の切り替え方、具体例を踏まえて

解説されています。

 

・子供の個性を探す。

 

・性格を変えるよりも視点を変える。集中力がないと言う事は逆に言えば、断念力があると言うことにもなる。

 

・欠点との上手な付き合い方を教えてあげる。

 

・嫌いな部分が一時的なものだと言うことをはっきり伝えること。

 

・結果ではなく子供の努力した過程を認める。

 

・喜びを一緒に分かち合う、分かち合えると言う事はお互いが同等の立場であり、子供をとても尊敬することになる。

 

・ありのままの自分を受け入れることを教えてあげる。

 

 

 

まとめ

アドラー心理学では「他人に迷惑をかけること以外の行いは、全て”いいこと”とみなすそうです。

そう考えると、普段何気なくしている行動のほとんどは”いいこと”と捉えて良いのかもしれません。

例えば、「手洗いうがいをした」というのも、外から帰ってきて清潔にしたからいいこと。

自分の健康を守るために行ったいいこと。

おもちゃで遊ぶのも、時間を好きなことに使って満喫できたからいいこと。

トイレに行くのも、身体の信号をちゃんとキャッチして動けたからいいこと。

なんでも”いいこと”かもしれませんね。

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そう考えてみると私の場合は、何事も「当たり前」と捉えすぎだったかもしれません。

もう少し子ども達にも余裕な気持ちをもって、

自分にも優しくしようと思うきっかけになりました。

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