私達は、公園に来ています。
真っ青に晴れ渡る空の下、子ども達は水遊び。
突然、ヴィリヨが足を滑らせ、お腹からドシン!と転んでしまったのです。
ケガはなかったか⁈ ずぶ濡れ!! と、心配した私をよそに
ヴィリヨは笑顔で立ち上がり、口元に手を添えて、またニコニコとしていました。
そんな笑顔を見たら、こっちまで笑いたくなってしまう。
子どもの笑顔って、幸せをくれると思いませんか。
転んでも笑ってくれると安心するし、困ったことをされても笑顔を見せられると
ついつい、許してしまう。
何気ない小さなことでも微笑んでくれて、どうしてそんなに笑顔が上手なのでしょう。
今回は、この子どもの「笑顔」について、少し考えてみたいと思います。
笑顔の持つ力
笑顔には、パワーがあります。
笑うと免疫細胞が活性化し、1回笑うと2千個のガン細胞が消えると言われています。
他にも、免疫力を高める、血液をサラサラにする、痛みを和らげるなど
健康面だけを見てみても、私達の身体を、良い方へと導く手助けを
どれだけしてくれていることでしょう。
人に好感を与えるのも、厳しい顔よりもやはり笑顔です。
政治家は好感度を上げるために、ポスターの笑顔を使い分けているそうです。
信頼感や親しみやすさを持てるのも、素敵な笑顔のなせるわざでしょう。
子どもの笑顔の意味
では、無邪気な子どもの笑顔は、どんな意味合いを持っているものなのでしょう。
「空に飛行機を見つけた」「スプーンでご飯をすくえた」「電車に乗った」など
大人にしてみれば見逃してしまいそうな程、些細なことにも
ふっと、笑顔をこぼしてくれる子ども。
無表情な大人は多いけれど、無表情な子どもは多くないと思いませんか。
それは、きっと子供は世界を楽しんでいるからなのでは?と、私は思ってしまいます。
子どもは、新しい刺激に目を輝かせ、微笑みます。
そして、それを見つけた喜び、それを分かち合いたい気持ちが溢れているのでしょう。
喜びの共感
子どもが喜び笑顔を向けてくれた時は、オーバーなくらい笑顔で応え
喜びを共感してみてください。
人と感情を分かち合う喜びを、きっと子どもは感じるはずです。
そして、喜んでもらえたことは「またしてあげたい!」と、思いやりの心も育つことでしょう。
反対に、子どもの笑顔に応えてあげれていないと、子どもは物足りなさや
寂しさを感じているかもしれません。
そうすると、他人との交流に消極的になってしまうなど
人間関係を築くことが、苦手になってしまう可能性も出てくるのです。
笑顔を向けた時に、笑顔を返してもらえたか、そうでないかで
その子の共感性の広がりが変わる。
これは、フランスの精神科医アンリ・ワロンの研究結果から分かったことです。
母親と感情を分かち合える子は、共感的でコミュニケーション能力も高まるのです。
おわりに
さっそく子どもと、笑顔交換をしてみましょう!
言葉やしぐさで喜びを伝え、もっともっと子どもの笑顔を引き出しましょう!
コツは、自分も楽しむことです。
転んだことに笑っていた息子、そんな姿は素直に面白く
私は、無意識に笑っていました。
「親」の立場を意識し過ぎると、一緒に楽しむよりも
安全を優先してしまったり、責任感が働いたり、真面目さが目立ってしまうことがあります。
もちろん、それも立派な親のお仕事です。
だけど、気持ちが楽な時は、余計なことは忘れて
子どもと遊べる楽しい時間を、もっと笑顔でいっぱいに、してみてはいかがでしょう。
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