想像が生み出す「かいじゅう」とは

生まれながらに、自分で学習する能力を持っているのが、子どもです。

その自発的な学習に欠かせないものは、ズバリ「想像力」。

 

想像力(そうぞうりょく、英語: imagination、フランス語: imagination)とは

心的な像、感覚や概念を、それらが視力、聴力または他の感覚を通して認められないときに

作り出す能力である。

想像力は、経験に意味を、知識に理解を提供する助けとなり

人間が物事や現象を理解するための基本的な能力の一つである。

また、学習の過程においても補完的な役割を果たす。

参照:wikipedia/想像力

 

更にトレーニング方法として、以下の内容が掲載されています。

 

想像力のための基本的なトレーニングはストーリーの語り(物語)を聞くことである。

これは、語りのみから物語の世界を正しく呼び起こす必要があるためである。

 

親がすぐにできる「読み聞かせ」は、子どもの想像力を育むためにも

もってこいです。

 

本日は、想像力豊かな男の子が登場するお話の紹介です。

 

 

かいじゅうくん

 

 

絵本内容

ある日、「ぼく」は一人でお留守番を任せられます。

 

「じゃあ おるすばんおねがいね。

いえの なかには

だれも いれちゃ だめよ。

ぜったいにね。」

 

「まかせとけって。」

 

余裕たっぷりで、見送る「ぼく」。

 

まさかこの後、かいじゅうが訪ねてくるなんて・・・。

 

 

ドンドンドン!!

 

 

急に、扉を叩く大きな音がしました。

「だ、だれなの・・・・?」

おそるおそる尋ねる「ぼく」。

 

「おいら かいじゅう。

なかにいれて! いっしょにあそぼうよ。」

 

そんな声が返ってきました。

とっさに「ぼく」は、「かいじゅう」を、想像します。

 

 

「ぼく」が想像する「かいじゅう」は

高層ビルのように大きくて、危険な「かいじゅう」です。

 

「ぼく」は、ひとりで遊びたいからと、入室を拒否します。

すると、またドンドンドン!

 

中に入れて!

お菓子もあるから、一緒に食べよう!と、「かいじゅう」諦めません。

 

 

掃除をするからと断っても、「掃除大好き。一緒に掃除しよう。」

ごはんを食べるからと断っても、「おいら料理大好き。おいしいもの作ってあげるよ。」

 

「ぼく」と「かいじゅう」の攻防は、まだまだ続きます。

さあ、この後どうなってしまうの?!

 

 

 

子どもって、本当想像力が豊かです。

雲の形が「ハート」に見えたり、壁の模様が「おばけ」に見えたり。

良いことにも、嫌なことにも、どんどん発想を膨らませます。

こちらの絵本は、「かいじゅう」の正体がわかるまでは

「ぼく」が想像している「かいじゅう」が描かれています。

それを理解できるくらいの年齢(4~5歳頃からでしょうか)だと

更に楽しめることでしょう。

ユニークな結末が待っています。

 

 

 

絵本データ

タイトル かいじゅうくん
作者 作・絵:ウテ・クラウゼ
訳:荒川みひ
出版社 ブロンズ新社
サイズ 23×25cm
ページ数 28ページ
発行日 2009/09

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