成長痛ではなかった子どもの足の痛み|放置してはいけない蜂窩織炎とは?

 

 

「足が痛い」

 

先日、小学2年生の娘が左膝の痛みを訴えてきました。

見たところ特に何もおかしなところは無いようす。

 

成長痛とやらかな?

その時はその程度に考えていたのですが、診察をしてもらうと蜂窩織炎(ほうかしきえん)という病気だったのです。

 

蜂窩織炎とはどんな病気?

蜂窩織炎になって受けた治療内容体験談

 

今回は実際に娘と体験したこのような内容でまとめてみます。

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あまりメジャーな病気ではありませんが、「足が痛い」という時に、こんな病気もあるのだそうです。[/speech_bubble]

 

 



 

蜂窩織炎(ほうかしきえん)とはどんな病気?

[speech_bubble type=”[speech_bubble type=”ln” subtype=”R1″ icon=”madre.jpg” name=”トゥーリ”] 蜂窩織炎とはどんな病気なのでしょう?[/speech_bubble]

症状

蜂窩織炎とは、蜂巣炎(ほうそうえん)とも呼ばれる皮膚の病気です。

人から人に移りはしませんが、細菌が皮膚の中で広がる感染症なのです。

患部の皮膚に発赤、痛み、圧痛がみられるほか、発熱や悪寒が生じたり、より重篤な症状が現れたりすることもあります。

脚の皮膚で発症することが多いそうですが、全身どの部分でも発症する可能性があります。

 

 

原因

通常は皮膚にはバリアがあるので、細菌が付着したからといって簡単に感染はしません。

アトピーなどの皮膚の疾患やひっかき傷、虫刺されなど、バリア何らかの原因で破られてしまうと、その小さな開口部から細菌が侵入してしまうことがあるのです。

蜂窩織炎にかかるのは外的な損傷がある時、皮膚が弱っている時、水虫などの細菌がいる時のほか、傷のない正常な皮膚にも起こることがあります。

 

 

娘の症状

「足が痛い」と言った次の日。

朝になると膝が少し赤く腫れていました。

体温は37.1℃。いつもよし少し高めです。

「歩くと少し痛いけど学校には行く」と言うので登校はしたのですが

帰ってくると膝の腫れが広がっていました。

 

病院

病院では

問診、視診、触診

エコー検査

をしました。

 

受診したのは小児科です。

診察を受ける頃には、痛くて少し足を引きずって歩いていました。

何をするにも怖がっていた娘でしたが、親切で楽しい先生だった為

気持ちも和らぎ、落ち着いて診てもらうことができました。

 

「蜂窩織炎ですね」と言われ、エコーで内部も診ることに。

小児科の先生にもエコーの先生にも「きっと掻いたからなったのかもね。」と言われました。

 

アトピー肌の娘は、身体が痒くなるとすぐ掻いてばかり。

これまで良くなって、悪化して、を繰り返していましたが、肌荒れからこんな病気になることもあるのだと知りました。

 

 

初日の治療は

エコーの結果、中に膿が溜まっているそうで、その部分は少し触れるだけで相当痛がっていました。

切ったりするほどではなく、腫れの状態からみても、まずは抗生物質を飲んで様子をみることに。

 

診察の最後に、マジックペンで腫れている部分に印を付けました。

薬の効果をみるためです。

 

何はともあれ症状名が分かり、治療が始まってひと安心しました。

 

処方された抗生物質はこちら。

クラバモックス小児用配合DS

 

この薬を一回に3包、当日の夜、翌朝と2回飲み(朝夕食直前)また翌日診察の予定を入れました。

少し飲みづらい薬だと言っていましたが、結構良い匂いがします。

飲み薬に抵抗のない娘はすんなり飲みました。

 

 

 

 

診察2日目からは点滴が始まりました

翌朝、ガッカリなことに膝の腫れはマジックペンの印よりも広がっていました。

腫れが悪化していたのです。

ただ痛みは昨日よりは良い様子。

 

予約時間通りに病院に行きましたが、1時間待ってようやく診察室に入りました。

腫れが広がった状態を見た先生からは、2つの選択肢を提案されました。

 

①このまま抗生物質を飲んで治療を続ける②抗生物質を点滴投与に変える

 

飲み薬では薬の60%程しか吸収されないから、①の飲み薬で治療を続ける場合は、時間がかかるだろう。

②の点滴投与の場合、それが100%だから早い改善が見込める。

 

娘と話し、早く治る可能性のある点滴をしてもらうことにし、血液検査もしました。

 

 

 

点滴は3日間毎日

点滴をした翌日、腫れが少し引いていました。

マジックペンの印より小さくなっていたのです。

痛みも少しづつなくなってきて、歩くのもスムーズになっていて、血液検査の結果でも状態は悪くないようでした。

 

点滴は3日間毎日。

点滴の針を付けたままにすることもできたのですが、元々肌荒れのある肌にテープを張りっぱなしにしたくはなかったし、何かと不便だろうと毎回抜針することにしました。

娘は点滴を泣いて嫌がっていましたが、

「ママも何回もしたことがあるから大丈夫だよ。」

「痛いの?」

「人によるかな。上手な先生だと痛くないけど、痛い人は痛い。」

そんな話をして、いざ出陣。

痛みを紛らわすために太ももをツネってくれと言うので、ツネったら痛くて針が刺さる前に泣かせてしまいました笑。

 

1日目の先生は幸い、痛くない点滴をしてくれました。

2日目の看護師さんもまあ我慢できる範囲。

 

少し点滴の流れにも慣れたかなと思った3日目

その看護師さんは、あまり得意ではなかったのか何度も抜き差しをしていて、さすがにあれは見ていて可哀想でした。

他の先生方は秒で刺し終えたのに対し10秒はかかったでしょう・・・。

 

点滴が終わるまでは、それぞれ20分〜30分程。

待合室の椅子で待ちました。

 

 

治療経過の流れ

  診察内容 飲み薬
1日目 問診、視診、触診、エコー。マジックペンで印。 当日夜、翌朝2回
2日目 問診、視診、触診。点滴。血液検査。マジックペン。  
3日目 問診、視診、触診。点滴。  
4日目 問診、視診、触診。点滴。  
5日目

〜7日目

診察無し。 3日間朝晩内服。
8日目 問診、視診、触診。診察終了。  

 

1日目から2日目にかけて一度だけ腫れが広がりましたが、点滴投与をはじめてからは日に日に良くなっていきました。

1日目から8日目まで「体育」などの運動は休み、大人しく過ごしました。

最後の診察では「もしまた腫れてくるようであれば受診してください。」と終了しましたが、その後再発することも無くすっかり元通りになりました。

 

今回の娘のケースは軽度の段階のもので、このような流れで完治することができましたが

頭痛、低血圧、錯乱など症状がひどい場合は入院や、膿も多く溜まっていたら切開、

リンパ節やリンパ管にまで炎症が広がることなどもあるそうで、侮ってはいけない皮膚病でした。

 

[speech_bubble type=”[speech_bubble type=”ln” subtype=”R1″ icon=”madre.jpg” name=”トゥーリ”] なんの病気でもそうですが、やはり早めの受診ですね。[/speech_bubble]

 

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以上、蜂窩織炎になった時の治療体験談でした。[/speech_bubble]