Michal JarmolukによるPixabayからの画像
子育てに「良い!」と思えるものを見つけては、実践を繰り返しています。すずなりすです。
今回は川口幸子さんの「3歳から始める欧米式お金の英才教育」の中でも触れていた「クレジットカード」について。
イギリスでは9歳〜11歳頃にはクレジットカードやデビットカードについての教育があると書かれていました。
日本では「クレジットカードの教育」とは、あまり聞いたことがありません。
そういったこともあるからか、クレジットカードを初めて所有できる年齢になった若者が借金を増やしている話も耳にします。
お金の教育を早くから始めることは、お金に対する正しい感覚を身につけ行動できるようにする社会の第一歩にもなると思います。
そこで、試しにお買い物ごっこの中で「カード払い」を組み込んでみました。
お買い物ごっこ
よくあるお買い物ごっこ、お店やさんごっこは
「店員」と「お客」の役割を決めて、店員がいるお店にお客が出向いて買い物をします。
支払いは「お金」として、おもちゃのお金を使ったりしますね。
「50円になります。」
『では100円からお願いします。』
「お釣りは50円です。」
といった感じの流れで。
クレジットカード払いにしてみる
今回はおままごと用の食べ物を使い、支払いはカードという形にしました。
説明をするために、最初の店員は私です。
子どもたちにお客さんとして来てもらい、欲しい品物を選んでもらいます。
分かりやすいように買う品物は2〜3個にしてもらいました。
① お客(子ども)がお店で好きなものを選ぶ。(2〜3個)② クレジットカードで支払いをする。③ 店員(私)は利用明細をメモっておく。④ 数分・数秒後に「翌日」などと想定して、また買い物をする。(「ひと月」の買い物を何回かしたことにする。)⑤ 1ヶ月のうちに何度か買い物をしたことにしたら、カード会社から請求が出る。
買い物の中身
一度の買い物では、大体以下のような内容でした。
娘の買い物
・バナナ50円 ×1
・とうもろこし50円 ×1
・ヨーグルト100円 ×1
息子の買い物
・にんじん50円 ×1
・食パン100円 ×1
・マスカット50円 ×1
それぞれ好きなものを選んだらお会計をします。
あらかじめ持たせた「クレジットカード」で。
私「全部で200円です。」
娘『カードでお願いします。』
レジでカードを切ります。
この時、娘用・息子用で利用明細のメモをとりました。
そして、次の日になったことにして、①〜③の流れを繰り返します。
何度か繰り返したらひと月が経ったことを伝え、カード会社の人(ぬいぐるみ)が1ヶ月の合計金額が載った請求書を子ども達に渡しました。
子ども達の反応
カードでの支払いは「自分の身を切らないで自由に好きなだけ買い物ができる!」とでも思っているかのようにワクワク、ウキウキして、すっごく楽しそうでした。
そうですよね。
感覚的にはカードを一瞬貸すだけで、モノが手に入っているようですものね。
「1ヶ月が経ちました。これは4月に使ったカードの請求書です。」
と、カード会社のぬいぐるみが現れると
子ども達は
「?????」「なんのこと??」状態。笑
ここでクレジットカードの仕組みを説明します。
お店があって、お客さんがいて、カード会社があること。
カードで払うということは、カード会社にお金を借りてるということを。
一度に何十円くらいの買い物しかしていないのに、1ヶ月で請求されると何百円となります。
子ども達には、これが高額で損した気分になったようで、「えーーー!!」と思い切り不満そうでした。
同時に「カード払いってなんだか嫌だな」という印象を持ったようです。
子どもにクレジット払いを教えてみた感想
いつものお買い物ごっこに「カード払い」を組み込んだだけなので、やり方はとても簡単でした。
クレジットカードの仕組みについては8歳と5歳の子でも、なんとなく理解はできたようです。
ポイントは、カード会社の存在を分かりやすくすることでしょうか。
実際のweb明細や郵送とは違って、今回はぬいぐるみをカード会社の人として、請求書を配らせました。
これによって「カード会社というのがあり、そこにお金を払わなければならない」というイメージを伝えられたと思います。
子ども達本人が自分名義でカードを使うのは、もう少し先ですが社会の一部を見せてあげれたのではないかなと思ったお買い物ごっこでした。
カードの流れが分かったあとは
レジでカードを切る操作がしたくて、店員役を取り合っていました。