「小学校前の3年間にできること、してあげたいこと/祖川泰治」
小学校前の子どもの伸ばし方について書かれた本です。
子どもが年中・年長となってくると、小学校に向けて何かしなくてはいけないだろうか?などと考えてしまいますよね。
赤ちゃんの時と比べて身体もグッと逞しくなり、会話も上手になってくるこの時期。
私たち親はどんなことをサポートしてあげると良いのでしょうか。
どんな内容が書かれているのかまとめてみました。
もくじ
著者について
祖川泰治。
祖川幼児教育センター園長。
1950年生徳島市生まれ。
慶應義塾大学を卒業後、鐘紡株式会社に入社し、繊維の営業職として12年間のサラリーマン生活を送る。
34歳の時に帰郷し、父親の興した「祖川幼児教育センター」を継ぐため、ゼロから幼児教育を学びに鳴門教育大学大学院幼児教育コースに入学。その後、園長となり、毎年約400人の園児を30年間に渡って指導。のべ1万2000人の中には、東大や京大など難関大学へ進んだ卒業生も多数。
幼児教育におけるモットーは「楽しみこそが学ぶこと」。
子どもは楽しみを原動力に成長する、と確信している。NPO法人「0歳からの教育」推進協議会理事、徳島市保育園協議会会長。
著者紹介より
幼児期の子供は「何をやっても身になるもの」
この時期の子どもはスポンジのように、なんでもすぐ吸収してしまうものなんだとか。
幼児期は良い習慣を身に付けさせるのには、もってこいなんですね。
頭や身体の基礎的なことをぜひ覚えさせましょう。
学校の勉強が楽しく思えるかどうかも、この時期の体験が役に立つかも♬
・頭と体の土台を作ってあげたい時期。
・国語力と算数力の素地のために本をたくさん読む、
・ブロックや折り紙遊びなども図形センスを磨く遊び。
・音楽や美術などの知育も好きになることが一番で、
子どもをいかに「乗せ」いかに楽しい遊びに変えるか
日常のスーパーでの買い物も楽しく勉強ができるチャンスになります。
ついつい急いで回ってしまいがちですが、時にはちょっと子ども目線でカートを押してみても良いかもしれません。
何をやるにも無理強いして「やった形」だけを残すのではなく、どう楽しませるかがポイント。
・スーパーでは物の名前を覚える、算数の勉強にもいい機会。
・その日の気分でいろいろやって
・ドリルやワークも遊びの1つ。
国語力の土台 算数の土台
学力の基本は国語と算数と言われるように、これらの土台は入学前につくってあげたいですよね。
日常の会話や遊びを通して、慣らしてあげると良いようです。
・教育は本に始まり本に終わる。
「身体の基礎」をつくる
細かい指先の動きや歩くや走るといった動作も幼児期の遊びで、強く身に付けられるひとつだそうです。
本格的なスポーツや習い事だけではなく、親子で相撲をとってみたり、じゃんけんなども良い身体の練習になります。
・相撲をすれば足腰が強くなる。
好奇心= 意欲。意欲のある子は大きく伸びる
子どもが興味のあることは全力でサポートしたいです!
子どもが疑問に思ったことは「一緒に調べる」という作業をしてあげると、子どもの好奇心はさらに増え
何かに興味を持って探求して行くことがきっと好きになるでしょう。
普段何気なく利用する銀行や郵便局も、仕事内容に話題を広げると社会の勉強にもなりますね。
・興味の幅と深みを広げてあげよう。
・知識が増えた分考える力がつく。
・方向感覚や空間認識力を育てるには普段から自分がいる場所
・積極的に社会を見せる。
入学前に準備したいこと
さて、入学前に準備しておきたい項目です。
小学校は子どもが更に独り立ちするステージです。
落ち着いて授業が受けられるように机に向かう習慣や、先生やお友達との受け答えにも困らないように練習をしておいてあげると良いかもしれませんね。
・自分で身の回りのことをする習慣をつける。
・お母さんなしで過ごす経験を。
・上手に質問して答えを説明できる能力を養ってあげる。
・10分机に向かう習慣。
まとめ
どの項目でも1週間1ヵ月では大きな変化は出ないのが当然だと思って
すぐに見てわかる結果を求めるのではなく、将来実を結ぶだろうと少し先のことを思いながら過ごすと良いようです。
特に幼児期は男女差もあって、親が望むような成長や過ごし方にならないことも多々あるかもしれませんが
子供にとって親との会話や触れ合いの時間が何より大切で学びの多い時間です。
たくさん褒めて自信を育て、密度の高い親子の時間を持つと良いでしょう。
買い物や公共機関の利用など、普段の何気ない日常の中にも
子どもの成長に繋がる機会が隠れているのですね。
そんな新しい目線で見ると毎日がもっと楽しくなりそうです♬