「挑戦する気持ち」と「他国の文化」に触れる絵本なら

オッツオ
今回のテーマは
「挑戦する気持ち」です。

 

「挑戦心」は大人になっても、ビジネスの上でも

とても重要な心構えのひとつです。

 

同じことを繰り返してばかりでは、成長も変化も望めません。

成功を追い求めるためには、

リスクを冒すことを、迫られることもあります。

 

そんな時、前向きに臨む勇気、そして挑戦心ほど

頼りになるものがあるでしょうか。

 

 

オッツオ
ただ・・・

大人になればなるほど

純粋な挑戦心が、薄れてしまっているように

感じませんか?

もし失敗したら・・・と、ダメな時のことを想像してしまったり

「今のままでも悪くない」と、妥協してしまうような。

 

 

そんな、リスクを恐れる気持ちは

成長過程で後天的に身につくものなのだそうです。

もともと人は、

「リスクを冒すことを、いとわないよう生まれついている」

と言われています。

 

 

子どもが「こわいもの知らず」と言われるのが納得ですね。

 

小さな子ども達には

好奇心やってみたいことがいっぱいです。

 

オッツオ

そんな「やってみたい!」が

小さな挑戦心の一歩だと思いませんか?

本日の絵本の主人公、ラーシア君の

挑戦心、ご覧ください!

 

ラーシアのみずくみ

今回おすすめの絵本は、

ラオスに住むラーシアという子の話です。

このラーシア君、実は実在の人物!

著者の安井清子さんが、現地で出会った3歳の男の子なのです。

 

この話の舞台となった、ラオスの村では

まだ水道設備が整っていないようで、家庭内で使う水を

水場から汲んでくる生活をしています。

 

ラーシア君のお家の水汲みは

お姉ちゃんが担当していました。

 

 

ある日、ラーシア君も水汲みがしたいと言い出します。

まだ3歳のラーシア君には早いと、家族は止めますが

ラーシア君は水汲みを試みるのです。

 

 

 

絵本内容

ラオスの山の村のお話です。

主人公のラーシアは、6人家族の中で一番小さい3歳の男の子です。

 

 

 

 

 

生活の為の水汲みは、子ども達の仕事。

いつものように、ラーシアお姉ちゃん

水汲みに出かけようとしました。

 

 

 

すると、ラーシア

「ぼくも みずくみに いく!」と言い出し

お母さんが止めるのも聞かずに、駆け出しました。

 

 

道中、子犬やガチョウに出会います。

その度に、ラーシア

「ぼく、みずくみに いくんだよ」

誇らしげに語ります。

 

水場までは、坂をいくつも超えて行きます。

3歳の子には、ちょっとした冒険でしょう。

それでも、ラーシアの胸には

挑戦したい気持ちと、誇らしい気持ちがいっぱいのようです。

 

 

さて、ラーシア君。

どのように、水を汲んで帰るのでしょうか。

 

 

感想・ネタばれ

長い坂を下り、無事水場に着いたラーシア君と

おねえちゃん。

 

それまでのラーシア君の道のりが

地図になっている、ページがあります。

 

ラーシア君の家、子犬の家、ガチョウの家、などと

話の流れの再確認ができ、楽しめます。

 

随所に、しっかり者で優しいお姉ちゃんの人間性も表れていて

分かりやすい話の中に、人間味も描かれている作品です。

 

ラーシア君は

水のタンクを持って、坂道を登って帰ろうとするものの

あまりに重いので、出会った動物達に、少しづつ水を分けながら

帰ります。

 

最後は、お母さんとおねえちゃん、ラーシア君の

コップ三杯分の、水しか残っていなかったものの

お母さんは、優しくラーシア君のがんばりを認めてくれます。

 

オッツオ
励まされるお話でもあり、

子どもに、世界を知ってもらえるお話でもあります。

飲み水を汲みに行く生活を、する国がある現実。

どんな場所でもたくましく、前向きに生きている

子どもの様子。

「挑戦したい」という真っすぐな気持ち。

私の好きな一冊です!

 

絵本データ

タイトル ラーシアのみずくみ
作者 文 安井清子

絵 砂山恵美子

出版社 こぐま社
サイズ 24×19cm
ページ数 40ページ
発行日 2009年10月

 




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